機能強化型在宅療養支援診療所とは、「退院後のケアが必要な方」「寝たきりの方」「がん末期、神経難病、重度障害の方」などで通院が困難な方のために、自宅など住み慣れた場所で過ごしながら病気の治療・療養が受けられるよう、24時間の連絡体制、往診体制、看護体制や緊急入院体制が整っていることや、看取りについて実績があるなど、厳しい基準を満たした医療機関として認可された診療所です。
当院は、かかりつけの患者さまが高齢化してきている現状を踏まえ、外来通院が困難となっても在宅で医療を継続頂くため、2024年9月より機能強化型在宅療養支援診療所の認可を受けました。(かかりつけの患者様を優先させていただきますが、かかりつけ以外の患者様でも、できる限り対応させていただいております)
これからも複数の医療機関で協力し、24時間・365日体制で、患者様やご家族様に寄り添った医療を提供させていただきます。
医療は、それを受ける場所によって、下記の三つに分かれます。「在宅医療」とは、体の具合の都合で通院困難な患者さんや、退院して自宅療養を行っている患者さんに対して、定期的にご自宅や高齢者施設などに訪問し、診察を行うことを言います。
当院は往診と訪問診療、両方を行っています
体の具合の関係で通院が困難な患者さんや、退院して自宅療養を行っている患者さんについて、医師が患者さんの居宅(ご自宅をはじめご親戚の家、老人ホーム、グループホームなど)に出向いて行う診療が、往診や訪問診療となります。
当クリニックは、往診と訪問診療のいずれも行っております。
突発的な病状の変化に対して、患者さんご本人やそのご家族などの要請に応じて緊急的に患者さんの居宅に出向き、診療をすることです。
訪問診療とは、病気や障害があっても、ご自宅等にいながらにして医療を受けることができるしくみであり、通院が困難な患者さんのもとに医師や看護師が定期的に訪問し、計画的に治療・看護・健康管理等を行う医療サービスです。
医師・看護師がお住まいを定期的に(通常月2回)訪問し、診察、検査、注射、処置、薬の処方などの治療はもとより転倒や寝たきりの予防、床ずれ予防、栄養管理などを通じて予測されるリスクを回避し、入院が必要となる状態を未然に防ぐようにします。
患者さんやそのご家族などの要請に応じて医師が出向く診療が「往診」(不定期的)であり、あらかじめ医師が診療計画を立て、患者さんの同意を得たうえで定期的に患者さんのお住まいに出向いて診療するのが「訪問診療」です。したがって、訪問診療を受けている患者さんが訪問予定日でない日に急に具合が悪くなり、医師に来てもらったような場合は、「往診」を受けたことになります。
「訪問診療」を行う患者さんには24時間・365日対応を行うための緊急連絡先をお伝えしておりますが、「往診」の場合は外来診療時間外の対応は困難な場合があります。
当クリニックの訪問診療をお受けいただく際の大まかな流れは次の通りです。
年齢、性別、疾患、程度を問わず、通院が困難であれば訪問診療の対象となり、例えば下記のような方が該当します。
など
〇神戸市須磨区(神の谷、北落合、南落合、西落合、白川台、東白川台、菅の台、友が丘、東落合、竜が台、白川)
〇神戸市西区(学園東町)
※かかりつけの患者様につきましては上記のエリア外でも対応を検討させて頂きます。
各種健康保険が適応となり、入院・通院の時と同じ負担割合になりますが、外来通院されていたときよりも負担が大きくなる場合があります。
在宅での診療費は、訪問回数、必要な管理、処置等により異なるため一概には言えませんが、参考までに診療費の一例を記載しておきます。
診療費の例
1割負担の方: 5,470円~事前にご相談頂ければ費用の目安をお伝えさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。
当院ではCLINICSのシステムを利用した遠隔診療に対応しています。
外来への定期通院は困難になったが、訪問診療を受けるには抵抗があるという方には、スマホもしくはタブレット、パソコンでテレビ電話の機能を用いて受診できる遠隔診療をお勧めします。3か月に1回程度の受診をお勧めしておりますが、状態が安定していれば月1回テレビ電話で診療し、処方箋をご自宅に送らせて頂きます。
必要時往診もさせて頂き、訪問診療への移行が必要と判断した場合にはこちらからお話させて頂きます。
費用の目安
・糖尿病、高血圧、高脂血症(特定疾患)などの生活習慣病のある方:1,500円+診察料+処方箋料