多項目自動血球計数装置
血液中の赤血球数・白血球数・血小板数などを測定し、白血病など血液疾患の診断や貧血、感染症の診断・経過観察に行います。
自動ESR分析装置
赤血球沈降速度をはかり、炎症をともなう病気の有無や程度の判別に行います。
プロトロンビン時間測定
心房細動などでワーファリンという抗凝固剤を処方している患者様に内服用が適正かどうかを調べます。
HbA1c測定装置
ヘモグロビン A1cをより正確により迅速に測定出来るよう高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)で測定出来る新しい機器です。
ヘモグロビンA1cは、赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成され、過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカーです。糖尿病診断や血糖コントロール指標として用いられます。
臨床化学分析装置
過去1~2ヶ月の血糖の平均値であるHbA1cの値のほか、炎症マーカーであるCRP、慢性腎臓病や早期腎機能障害のマーカーであるCysCの迅速検査が可能です。結果が即日でますので、その日のうちに治療方針を決定し、早期治療に役立ちます。
小型尿化学分析装置
尿糖、尿潜血、尿比重、尿たんぱく、尿ケトン、尿中白血球などの尿の成分が短時間で分析可能です。
慢性腎炎や尿路感染症、尿路結石のスクリーニングに主に用います。糖尿病性腎症の早期発見や腎臓病の患者様の経過観察に必要な尿たんぱく検査、糖尿病ケトアシドーシスのスクリーニングにも有用です。
グルコース分析装置
院内用の血糖測定装置(POCT:ポイント オフ ケア テスト)です。簡便な操作で約5秒で血糖を測定できます。
神経伝導検査装置DPNチェック
くるぶしあたりにある腓腹神経に電気刺激を与え、神経に興奮が伝わる速度と大きさを測定し、糖尿病性末梢神経障害の程度を測定します。
無散瞳眼底カメラ
眼底カメラでは、眼底の血管、網膜、視神経を調べることができます。
無散瞳型のため、瞳孔を開く目薬(散瞳薬)を使用せずに撮影することができます。糖尿病の合併症である網膜症の進行度や高血圧症、動脈硬化の発見にも役立ちます。
InBody
当院ではInBodyを用いて、体内の体脂肪、筋肉量、水分量の体組成を測定し、適切な運動や栄養指導に繋げています。
内臓脂肪計
腹囲と内臓脂肪面積を2~3分で手軽に測定できる機器です。内臓脂肪面積の標準検査方法であるX線CTとの相関係数が0.8以上と高く、信頼度の高い検査結果が期待できます。食事や運動など生活習慣の改善によって内臓脂肪が減っていく様子を追跡頂けるよう、栄養指導を受けて頂く方には無料で検査を受けて頂けます。
自費診療:1,000円
内臓脂肪ラボ NAiBO
超音波検査
超音波で頸動脈、甲状腺、心臓、腹部、下肢静脈を観察します。
頸動脈超音波検査では、血管の詰まりが評価でき動脈硬化の程度がわかるほか、脳卒中の予防にも役立ちます。
甲状腺超音波検査では、甲状腺腫瘍のスクリーニング、バセドウ病は橋本病の補助診断が可能です。
心臓超音波検査では、主に弁膜症の診断、虚血性心疾患(心筋梗塞)、心筋症のスクリーニングなどが可能です。
腹部超音波検査では、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺などの臓器の評価が可能です。糖尿病性腎症による腎臓の形態変化を確認するのに役立ちます。
下肢静脈超音波検査では、深部静脈血栓症のスクリーニングを行います。
心電図・血圧脈波検査装置
心電図検査では、心臓疾患が潜んでいる可能性がないかを判定します。
血圧脈波装置では、動脈の硬さの指標(CAVI)、下肢動脈のつまりの程度(ABI、TBI)の有無を調べます。
ABI、TBIは下肢閉塞性動脈硬化症の診断に有用です。
レントゲン
心臓や大動脈の異常、肺の病気を観察します。
レントゲンで大動脈の石灰化がわかることもあるので、動脈硬化がどれぐらい悪化しているのかの程度もわかります。
FCR画像診断システム
デジタル化したレントゲン装置(FCR)を導入しており詳細で高画質なX線画像が得られ、より精度の高い診断が可能です。また、レントゲンを撮影してから画面に表示されるまでの時間が短いため、待ち時間の短縮に貢献しています。
ホルター心電図
24時間連続で記録可能なホルター心電図です。不整脈の種類・頻度、狭心症の有無などがわかります。
睡眠時無呼吸症候群簡易検査
睡眠時の呼吸、いびき、動脈血酸素飽和度などを自宅で記録し、睡眠時無呼吸症候群の評価に用います。
呼吸機能検査・呼気NO検査(スパイロメータ)
肺活量などを測定し、肺の機能を調べる検査です。
この検査は、主に慢性閉塞性肺疾患(COPD、喘息、間質性肺炎などの呼吸器疾患)の早期発見・診断に有効です。
呼気一酸化炭素濃度測定
最後に回してください。喫煙による一酸化炭素の体内への取り込み状況や呼気中の一酸化炭素濃度を定量的に測定する検査です。 禁煙外来通院中の方の禁煙をサポートするために使用します。
X線骨密度測定装置(DXA)
DXA 法による腰椎、大腿骨、前腕骨の骨密度測定装置です。骨粗鬆症は骨がスカスカでもろくなる病気で、脊椎の圧迫骨折、大腿骨頸部骨折の原因となり、寝たきりの原因となります。骨粗しょう症の診断、及び治療開始後の治療効果判定に有用です。
自動血圧計
正確測定サポート機能つきの血圧測定器。
尿素呼気試験
胃・十二指腸潰瘍や胃がん発症のリスクとなるピロリ菌がいるかを調べます。検査薬の服用の前後に検査袋に息を吐いて呼気を調べる簡単な検査です。
FreeStyleリブレ
指先穿刺なしでグルコース値を持続的に測定できる血糖測定器です。
服の上からでも測定可能で糖尿病の自己管理をサポートします。
AGE(最終糖化産物)測定器
皮膚、皮下の血管壁に蓄積した最終糖化産物(AGE)を手軽に測定出来る測定器です。
AGEは血糖値の急激な上昇の繰り返しや、慢性的な高血糖状態で産生蓄積され、糖尿病合併症の発症、進展と関連します。
糖尿病合併症以外でも老化、動脈硬化、腎疾患、ガン、白内障、網膜症、骨粗鬆症、肝疾患、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、皮膚のシミ、たるみなどとも関連します。
検査費用は無料です。(検査のみで受診された場合も初診料、再診料は発生しますのでご注意下さい。)
検査後希望者には管理栄養士からの指導もさせて頂きます。
24時間血圧計
血圧の日内変動を測定出来る測定器です。
診察室血圧と家庭での血圧は異なる場合が多く、当院通院中の高血圧患者様には自宅血圧の測定を勧めています。
診察室では高く、家庭では低い「白衣高血圧」の方が圧倒的に多いですが、中に家庭血圧が高い「仮面高血圧」の方がいらっしゃいます。
仮面高血圧の方では、脳卒中などのリスクが高く注意が必要です。仮面高血圧の中にも昼間高血圧、夜間高血圧、早朝高血圧などがあり、ホルター血圧計をつけることことでそのパターンを知ることが出来ます。
家庭と診察室の血圧に差がある方、血圧の日内変動が大きい方、血圧計が購入できず家庭での血圧測定ができない方には一度は検査をしておくことをお勧めします。
また診断・治療後に24時間血圧計を付けて、薬物療法が効きすぎて低血圧症になっていないか、逆に不充分で依然高血圧ではないかなどを評価することも大切です。